LUCKY13誕生100年
LUCKY13(ラッキー13)というバス用のルアーがある。
あまりにも知名度が高いトップウォーター用のルアー。これは僕自身がもっとも好きなルアーのひとつだ。
上の画像は多分10年以上前のプラスチック製だが、元々は木製でシェイプも異なってはいる。
ところで、このルアーが誕生したのは1920年。なんと今年2020年で100歳ではないか。
これはもう実体のあるレジェンドである。
アクションは難しいLUCKY13
そのアクションは一応「ダーター」ということになる。
しかしそれだけでなく、様々なことができすぎる。本当に多彩だ。
が、その多彩な動きのかなりな部分に「偶然性」ということを多く含むルアーだと思う。
偶然に起こってしまうアクションなので釣り人が完全にはコントロールできない部分もあり、それも面白さのひとつかもだ。
しかしゆっくりただ巻きしているとノーアクションで寄ってくるだけ。ただの棒切れの先に糸をつけて引いている状態になる。ただしそれとしても釣れないとは言えないのだ。
これでなぜ釣れるのか?
LUCKY13のようなルアーを使っていて不思議なのは、とりもなおさず「これでなぜ釣れるのか」という感覚。
バス釣り用のルアーにはこの不思議さ加減が多いように思う。
フライフィッシングでは環境的な観察結果から導きだされるところの「使うべきフライ」「流すべき場所」などがわかりやすくもある。釣れても釣れなくてもまずそこからという・・・
が、しかし、LUCKY13のようなルアーで魚を釣っていると、釣れる理由がわからない・・・という、こんな神秘をいつも抱くことになる。
この神秘が、もしかするとこのルアーが100歳になるまで継承されている理由かもしれない。