こえーな資本主義・無料カーナビ
初めての現場に釣りに行くとき、現在では多くの方がカーナビに頼ることと思う。GPSの電波が届く限りは非常に便利なものである。
釣り場近くで車を置ける場所を見つけてはそこを記録しておき、次回の釣行ではそこをそのまま目指すことになる。
さてさて、ところが備え付けのカーナビが古くなり、車を乗り換えるついでにカーナビも代替わりだろうと思ったりしているうち、データの更新が億劫になってそのまま使い続けることしばし。すると新しい道は載っておらずで時折は不便を感じる。
そこで最近とみに性能が上がったスマホ+無料カーナビアプリの使用は便利である。
専用機のカーナビとそのデータが古すぎるなら、もうスマホの無料ナビの方が格段に使い易いほどである。なので、もしも車を乗り換えるならば専用機のナビはもういらないと思ったりする。実際、古い専用機のカーナビと比べればスマホの方がCPUも高性能だろう。
スマホのカーナビアプリが無料の理由
アプリ使用者の動向をビッグデータとして使うということがあるらしいが、他には多分「広告料収入」があるだろう。
それはニュースサイトの広告のような表示ではなく、検索結果として表示される目的地の近傍にある店などが勝手に紹介される仕組みのようだ。
例えば、ある「駅」を検索すると、その駅名以外にその周辺にある様々な飲食店などが併記される表示となる。これは明らかに広告である。
目的地の設定を惑わせる広告
その広告が曲者だった。自分が検索した目的地と広告がごっちゃになり、広告の店を目的地に設定してしまうというミスをすることがあった。
そこで、なぜミスをしてしまったのか検証を試みるのだが、これがどうもわからない。というか、目的地を検索し、その結果として表示される項目に目的地自体ではなく広告の店だけが表示され、さもそれが自分の検索結果であるように表示されている。これは変だ。間違うなという方が難しいのである。行こうと思ってもいない店に無理に行かされるのである。悲しいことには、検索した本人がそれに気づかぬままに。(一応、局所的なバグかもしれないのだが)
一般カーナビにもあった噂
そういえば、スマホでない車載機のカーナビのルート案内にも「資本主義的」な噂があった。
それは、あるルートを検索すると、なぜか遠回りなルートを示し、その道すがらにはある企業の大きな看板が。もしかすると、カーナビソフトの会社はその企業から広告収入を得ているのではないかという話である。もっともらしい話ではあるが真偽は不明だ。
地図を見る楽しみ、そして釣り
昔、目的地に向かうために地図を見た。現在位置と目的地の位置関係を把握し、大雑把なルートと、そして目印となる構造物や地形などを頭に思い描いた。しかしカーナビだとこれが全く不要で頭を使うことがあまりない。
とはいえ、カーナビを使う秘訣のひとつには「カーナビが言わんとしていること」を正しく推測して正しいルートを進むということもある。
これに関してはほとんどこじつけに聞こえるだろうが「釣り」と共通するところもある。「釣れる」というゴールを目指して何をどうするのか、これを臨機応変に行って結果を得る、ということはナビ情報を自分なりに解釈して道を進むということに似ている。
そしてドライブにも釣りにも、目的地はあるにはあるのだが途中の過程を楽しむといいうこともある。それは昔流の大雑把な地図での寄り道ありで旅そのものを楽しむということだ。
どちらの釣りも、どちらのドライブも、まあ面白いとは思う。
さて、次に車を買い換えたら、もしかしたらわざわざカーナビは買わないかもしれない。スマホのナビで十分な気がしている。