100パーセントのサイトフィッシング(年頭のご挨拶)
あけましておめでとうございます。
昨今はなかなか釣りに行けずでしたが、年頭として「今年はもっと釣りを充実」といった儚い希望の一つも述べざるを得ません。
超能力とゲーム
ところで、Amazonプライム会員の特典として指定のビデオが見放題になっている。
この年末年始にはこれを利用して「Xファイル」をたくさん見た。何せシーズン1〜9まで200本ほどはタダで鑑賞できてしまう。Xファイルとは超常現象を扱うとするFBIの専門部署を舞台にしたドラマである。
これを見るにつけ、超能力女房のことを思い出す。
その能力のひとつに「モグラ叩き」が得意、ということがある。なんともバカな話に見えるが、これはいわゆる「予知能力」に他ならない。なにせ次に出るモグラの位置を事前に知ることができるからである。出てくる予定の場所にハンマーを構えていれば必ず勝てるわけだ。
女房にとってこのゲームの要点は、モグラの出没予定箇所を察知し、そこにハンマーを構える速さを競うことであって、出てきたモグラを素早く叩くという反射神経のゲームではない。ただし、ゲームの終盤でモグラ出現の頻度が上がれば、予知とハンマーの構えを素早く行わなければならず、結局難しくはあるようだ。だから、普通の人々より勝率が高いとはいえ、100%完璧にこなせるわけではない。
他に女房の能力として「透視」がある。いわゆる「ESPカード」を使ったテストでは、これに関しても女房の正答率はかなり高い。ただし、このカードを使うテストではふた通りの能力鑑定が可能なので少し注意が必要。ひとつはシンプルに「透視」もうひとつは「心の読み取り」である。
「心の読み取り」というのは、第三者が手にとったカードの図柄を当てるとき、カードそれ自体ではなく、カードを持っている人の心を読むわけだ。
透視力と釣り
さて、この透視系能力を持つ人は釣りに関して一般人と異なる感覚を持つことになる。
例えば、普通では見えないところにいる魚が透視によって見えてしまうため、そうなると100%のサイトフィッシングとなる。
これはある意味で釣りの面白さ半減である。透視力で「魚を探さない」という自制を自分に課しておかないと、すぐにサイトフィッシングになってしまうのである。
さらに女房曰く、魚が見えたとしてそれが釣れるかどうかは別問題であるとのこと。それはそうだろうが、見ようと思えば見えてしまうわけで、釣る気満々だとどうしてもサイトフィッシングになってしまい、釣りの幅が広がらないという。
しかしだ・・・
女房のように透視力でサイトフィッシングできる人が、そうでない人と一緒に釣りをすることになると、これはちょっと嫌な感じがする。
だってねえ、透視できない人がポイントのつもりの場所を目がけて必死でキャスティングしているとして、透視できる人にとってみれば「あ〜ぁ、そこには魚おらんのに」という場面がたくさんあることが予想されるのである。
これはかなり嫌じゃぁないか。そして透視できる人はこちらの楽しみを奪わないように「そこに魚がいない」ことを黙っているに違いないのだ。
年頭において、Xファイルを見ていてそんなことが思い出された。
本年もよろしく!