フィッシング・キャップのダメッジド
すでに五年ほど使っているSimmsのキャップ。衣替えのために洗濯した。
するとぼちぼちナチュラル・ダメージの発生。釣りに使う帽子だから、少々ほつれたり破れたりしても実用上問題なければそれでよし。もっとダメージがあってもかまわんと思う。
と言えば、わざわざ新品の商品にダメージを与え、それを「ダメッジド」として高値で販売している。ジーンズなんかがそうだよねえ。
私はあれの意味がわからない。わざわざ「擬似使い古した感」を作ったような品物で良いのだろうか?
その昔、穴あきジーンズで外を歩いていた
その昔、私が二十歳代前半の頃にバンドの「ボーヤ」というアルバイトをしていたことがある。楽器の運搬、セッティングなどで全国を回ったものだ。(今から30年以上前である)
アンプ、エレキピアノ、ドラムセットなど重い楽器運ぶから、履いているズボンはもちろんジーンズである。もちろん、ジーンズは重い楽器の持ち運びで膝の部分が擦れ、自然に薄くなって穴が空いたものだ。
当時、私の感覚としては、ジーンズたるもの単に作業着であるから、穴が空いてもかまいはしないと思っていたが、穴あきそのままで外を歩くのを親にひどくたしなめられたことがある。
それが今や、穴あきジーンズや縁がささくれた帽子の方がかっこいいのですと。
いやそれが自然にそうなったものならともかく、単に表面的な格好だけで嬉しがるというのは好きになれん。
と言うか、それって嘘だよ。
使い込んで塗装がハゲハゲのリール、コルクグリップがモロモロになったロッド、ヨレヨレのベスト。これらは本物の味がある。
ところがしかし、ダメッジド「仕様」のリール販売とか、ダメッジに仕上げてくれるってサービスがあるんだよねー。(フルーガーのメダリストでやっていた)
僕とは関係ない世界です。