macOS High Sierra にアップグレードの留意点
High Sierra フォント設定に注意
Macをお使いで、かつ以前より特にデザイン系の作業をしていた方に注意喚起です。
Macをお使いの方はそのOSをHigh Sierraにアップグレードされたでしょうか?
完全なクリーンインストールでは問題ないでしょう。しかし上書きインストールや、クリーンインストール後にTime Machine から自分が使っていた環境を移行するときには要注意。
条件によっては日本語入力の作動不良、システム環境設定の「言語と地域」を起動不可(そしてシステム環境設定全体が作動しなくなる)といったトラブルが出ることがあります。(その他にもトラブルありの報告)
その条件とはFont Bookで"Kokonor"の使用をOFFにしていること。
そしてこれをONにすることで上記のトラブルは起きません。再ログインなどすることなしにその場で治ってしまいます。(が、念のために再起動はしておいた方が吉)
これはすでにAppleのサポートコミュニティに上がっている通りです。
https://discussionsjapan.apple.com/thread/110192107
私はこれが分からずに、上書きアップグレード、クリーンインストール、クリーンインストール+環境移行、アップグレード前の状態に完全修復、その為に作動しなくなったアプリの普及などで48時間程度を費やしてしまいました。(そういう人は多かったはず)
トラブルを誘発するFont Book 設定の理由
このFont Bookという仕組み、多くのMacユーザーは自分で設定を変えることはないでしょう。
Font Bookへ入って自分が使うフォント、使わないフォントをより分けてON/OFFの設定をする人は多分、バナーデザインなどで乗せ文字を作るとき、候補に上がるフォントの一覧に「使わないであろう」フォントが出てこないようにするためでしょう。
いやだってね、Macには恐ろしく多数のフォントが用意されていて、それがフォント選択のたびに候補に上がっていたら面倒ですわ。ソフト的にもローディングする負担をかけたくないし。
そして!件のトラブルを招く"Kokonor"というフォントはこれ↓
使わんでしょう・・・・そりゃOFFにしますわ。
そしておかしなことには、他のOFFになっているフォントは本件のトラブルとはまったく関係なし!本当に"Kokonor"だけが絡んでおります。
macOS High Sierraそのものはどうか?
OS自体の動きとしては多少動きが早くなったと思えます。が、後は個々のアプリの問題です。古めのアプリは完全に動かないものもあり、いつものことながらAdobe製品ではライセンス認証に手間取ることもあり。
動作不良のAPP
- Jedit X
既存ファイルをそのままクリックでは開かず。そのファイルをJeditのアイコンに重ねるなどで対応可。(動作不安定)これは Jedit Ω に変えるしかなさげ。
追記:Jedit Xは単に再インストールで正常作動に見える。しかしながら少し使うとやはり動作不良、ファイルが開かない。不安定な感じ。
ところが開発元へ問い合わせると問題なしの返答。何とかしなきゃ。
2017年10月3日時点で「なんとか」した。詳細割愛。その後、Jedit X を実使用でもっとまずいこと発覚。どうもマルチファイル検索/置換の作動が怪しくなっている。これも一旦死蔵APP認定。
代わりに前から使っている mi エディタを使用することにする。
mi エディタ
- Write
起動画面が真っ白でダメ、使えない。
開発元に報告すると「すぐに直します」と。で、直った。 - BiND 7
ファイルは何とか開くが、一定の操作でつまづくと終了以外の操作を受け付けず。このソフトはもう死蔵とする。 - Fireworks CS4
ライセンス認証をクリアして何とか起動できるが、何となく動きに引っかかり感あり。 - Dreamweaver CS4
まあ動いている感じ。これもライセンス認証に工夫が必要。まあCS4シリーズはAdobe自体でサポート打ち切ってますけど。
私個人としては日本語入力がかなりキビキビと快適になったことでかなりよしとします。特に自動変換はかなり使えるものになってきた感じ。日本語による音声入力も現実問題として視野に入ってくる。
それからSafariなどAppleが供給しているアプリは結構調子良いでしょう。
それにしてもこのフォントがトラブルの原因だとよく突き止めた人がいるもんだと思えますなあ。
コメント
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Jedit Xの不都合
Jedit XのHigh Sierraでの不都合に悩まされている者です。対応法があるのでしたら、ご教示いただければ幸いです。
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騙し騙しなら使えるかもです
Jedit X (Ver.2.54)ですが、実は私のところでもやはり完全ではありません。なんとか使えているのでなんとか使っている感じです。一時は完全に正常に見えましたが、それはたまたま正常に動かせる手順を踏んでいただけでした。Jedit Ωに乗り換える潮時感があります。
とりあえず、私のところでの症状を以下に記し、その次に現状で行える対策を書きます。
まず、条件としてJeditが起動していない状態として、私の場合はJeditの環境設定で新規書類の書式はプレインテキスト。
1)Jeditで作った書類をダブル・クリックする。(ドックにあるならシングルでOK)
2)Jeditが起動する。
3)しかし1)でクリックした書類が開かない。
4)その開かない書類をJeditのアプリ・アイコンの上に重ねても開かず。
以上が基本的にダメな状況です。
これでは一見、過去に作った書類が全く開かない状態に見えます。そこで以下の手順を踏むと過去書類が開き、編集・保存も可能になります。
1)まずはJeditのアプリ・アイコンをクリックで普通に起動する。
2)通常であれば、(私の設定では)白紙の新規書類画面が開くはずだが開かない。
3)しかし、この状態からなら過去に作ったJedit書類をクリックするとその書類は開く。
なお、2)の状態から起動したJeditのアイコンをクリックすると白紙の新規書類が開くことは開き、新たに入力保存は可能。
私がこれまでに、Jeditの完全削除・再インストールを試みましたが状況は変わらずです。
これら、まるでMacとそのアプリらしからぬトラブルと思えます。もうかれこれ25年以上Macを使っていますが、この種のトラブルは初めてです。開発元のArtman 21で症状が出ていないので話が動きませんね。再インストールでダメですから、JeditとOSがもはやどこかで不整合を起こしているとは思います。
そちらではどんなトラブルでしょうか?
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他にもトラブルを持つJeditユーザーがいます
今調べてみましたが、私が書いたトラブルと同じ問題を抱えている人がいるようです。これは開発元が動く可能性がちょいあり。Jedit Ωの方でもトラブルがあるようです。
https://hyoryuden.com/macintosh/mac-hard/macpro2008-highsierra004/#Jedit_X_Rev2
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そういえばOSのセーフブートではJeditでも問題なしだったかも
そうなると、話が厄介。他のソフトと絡んでトラブルを出しているかもです。
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セーフブートでも同じでした
今セーフブートでJeditを動かしてみましたが、結果は同じ。やはりダメ。もう開発元に委ねるしかないようです。
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JeditX2.56で問題解消
2017年11月26日に問題解消Verが出てます。