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DryGell(TIEMCO)

TIEMCOのドライフライ用ドレッシング・ジェルとしてかなりレギュラーな物。以前は Gehrke(ガーキ) の GINK(ギンク)を主に使っていましたがふとしたことから TIEMCOのDryGellに乗り換え。結論としてはDryGellの方が使い勝手が良い。また、価格もDryGellの方が安く、容量は同じ程度と思われる。

ドライフライ用ドレッシング:ドライフライは浮きが命。そのフライを浮かせるために様々な細工をします。ここで紹介しているDryGellとかGINKとはシリコン系のオイルを元にした浮力剤。指にとってフライの浮かせたい場所に塗りつけて使う。

TIEMCO

もくじ

DryGell vs GINK

DryGellとGINK
左:GINK 右:DryGell

温度差による粘度変化

GINKは気温によって粘度がかなり変化し、だいたい気温が30℃に達するとかなりシャバシャバ。こうなるとGINKはキャップを開けるとドバッとムダに出てしまう傾向があり。これは非常に使い難い。

ところがDryGellの粘度は気温に対してかなりな安定度があり、30℃近くになってもシャバシャバになったりせず、キャップを開けて逆さまにしてもボトルを絞るまで出てこない。

逆に気温が低いとき、GINKは固くなり過ぎて逆さまにして振ってもなかなか出てこないということに。一方DryGellも低温で固まるのはGINKと同様だが、GINKに比べてボトルが柔らかく、簡単に絞り出すことができる。

指塗りの感触、浮力、耐久性

指で取ってフライに塗りつける感覚はどちらも同じ。DryGellの方が高温期にもジェルの固形として絞り出せるため、その方が使い勝手が良いのは当然。

あと、浮力は同程度と思われるが、高温期では柔らかくなり過ぎないDryGellの方が水に流れにくく耐久性があるかもしれない。でもそれはまあほとんど気分の問題といった差と思われる。

容器(キャップ部)の差

両者ほとんど同じような容器であるが、DryGellの方がよく考えられている。

GINKとDryGellのキャプを開けたところ

GINKのキャップに黄色の物体が付着しているように見えるが、これはキャップに入った亀裂を塞ぐためのボンドG17。これは2個連続で起こった欠陥。高温期には亀裂から液が漏れ出す。

上の画像は両者のキャップを開けたところ。ご覧の通り、GINKはキャップ部分が取り出し口にまとわりつく。一方DryGellの方は大きく開いて止めることができる。これはDryGellのヒンジ部(キャップと本体の接合部)の設計によって考えてそうしているようだ。これは現場でイライラしないというアドバンテージあり。GINKのキャップまとわりつきは、現場での使用時にマジいらつきますぜ。

ただし、DryGellではこの複雑なヒンジ部のせいでそのままではできないこともあり。できないこととは以下の画像の通り。

SimmsとGINK

この画像はSimmsのベストにGIKNを装着した図。リトラクタブルなカールコードの先にクリップ付きで、様々な物を吊るせる。GINKはちょうどキャップと本体をつないでいる輪っか部にクリップを通せた。

しかしDryGellではこれがやりにくい構造。あの「キャップを開いて止める」というのがデリケートな感じで、ここいらにクリップを通すとそれがいかれそうである。たぶん、たぶんそれは杞憂に過ぎないと思いたいが、机上と違い現場使用では無頓着な扱いになり、何がトラブルを起こすか慎重に考えてしまう。

DryGellを吊るせるように工夫する

DryGellにクリップ用の穴

DryGellのヒンジ部にストレスを与えず、とにかくSimmsのクリップを通せるようにしようと、小細工として上の画像のようにした。プラスチックプレートに小穴を開け、それをキャップ根元にかましてみた。

プラスチックプレートの用意などちょっと面倒ではあるが、この材料は食パンの袋の口を縛っているアレである。最初からもう、大きさ、厚み、形がもってこいである。

DryGellのキャップをはずした画像

作り方は簡単で、例のプラスチックプレートを適当にハサミでチョキチョキ、形を整えて片隅に穴を開けて出来上がり。全行程約2分。

参考までに関連情報のページは下。

コイツは使える!食パンの袋を留めている四角いアイツの意外な活用法!

DryGellをSimmsのG4ガイドベストに装着する

DryGellをSimmsに装着

上の画像の通り。ここで、GINK、DryGellともに、しまうときには逆さまにしてカールコードを縮めて収納。ブラブラしないために邪魔にならず、ジェルがボトルの上に溜まるという形に。以下の画像の通り。

DryGellをSimmsの逆さ吊り

逆さ吊りのホルダーを使う

Capsから販売されているリングホルダーなる小物があり、これでジェルのボトルを逆さまに吊るすことができる。

リングホルダー

GINKとDryGellではそのボトルの直径が1mm程度異なるが、このホルダーはどちらにも使用可能。

DryGellとリングホルダー

これでボトルを簡単に逆さ吊りにできる。ちなみに上の画像では接続部のパーツである大きなスプリットリングをはずし、代わりにマグネット式の脱着機能を持った装着具を付けている。

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