フック(VARIVAS)
私の釣りでは主にVARIVAS製のフックを使っている。その理由として第一に性能、そしてコスパ。(VARIVASはモーリスのブランド)
コスパ:なにせ渓流域のフラフィッシングでは多種多様なフライを用意する。かなり消耗する小物としてフックの買い置きは大切。
VARIVASフックの特徴
価格
フックとしての性能はTMCと同等クラスと思えますが、価格はTMCに比べて最高で60%程度にまで抑えられると思える。小さいパッケージではVARIVASが30本入りに対し、TMCは20本。100本入りでは1本当たりの価格差がもっと広がる。
ラインナップ
VARIVASのフライ用フックのラインナップは20種類と、TMCより少ないが、普通の釣りには必要十分以上に種類を選べる。一般的な渓流のフライフィッシングでは初心者なら3〜5パターンもあればできない釣りはないと思える。
カラー
ドライフライに使うタイプのフックではマットブロンズという艶を抑えたカラーが基本。キラキラと反射しないので魚が「ひかりもの」を嫌うのではないかと思える場合には安心感のあるもの。またラインナップによってはブラックカラーの物も用意。
パッケージの工夫
30本入りのプラスチックケースは裏にポッチ、表に穴があり、積層して収納可能。バラバラにならず整理しやすい。実のところ紙箱の100本入りも#12以下とかの小さいフックならこのプラスチックケースに収納できる。
VARIVAS-2110
上の画像では100本入りの紙箱です。
2110の用途と特徴
私の場合、パラシュート、高浮き系の多くはこのフックでまかなっている。
4XFineと言われる細軸設計で浮力が必要なドライフライに適します。デザインとしてはゲイプが広い方でしょう。マイクロバーブと言って「かえし」が小さく貫通力が高い。
ただし、細軸ということから強度的には管理釣り場の50cmUPといった大きな魚には使用に注意です。大きい魚を扱うとき、例えて言うなれば#20以下のドライ用ミッジサイズのフックを使うときの気の使いようという感じ。アマゴ、ヤマメ、イワナの一般サイズであればまったく問題なしと言えるだろう。
VARIVAS-2210
上の画像は30本入りの積層可能パッケージ。
2210の用途と特徴
4X Fineとう細軸でこれもドライフライ専用と言えるだろう。ベンド部のカーブの形からぶら下がり系パラシュートなどには最適。ただし、軸が細い分#12以上のサイズはラインナップになし。
例えば、テレストリアルの季節にははずせないイワイイワナ※等には欠かせないタイプのフック。
※リンク先の動画では使用フックにIWI T-2000が使われている。
他にはフローティングピューパ系などボディの下部を水中に沈めたい場合にこのフックが最適。もちろん、アントやプードル※などにも対応できるだろう。
※プードルはがまかつより専用のフックが販売されている。
ただこのシリーズの注意点として2110と同様、4XFineという細軸なため、比較的サイズが大きいものは強度的に大きなニジマスなどには要注意。大きな魚に対しては2X〜3Xの2200を使う方がベターかも。
VARIVAS-2200
2200の用途と特徴
2200は2210と同じシェイプであるが2X〜3X Fineという太さを持つ。
2210では細軸というということで強度的な条件からか#12以上の大きさのフックがラインナップにない。そこで#12以上の大きさが欲しい時には2200を使うことになる。
2200でも十分に細いので半沈み系のフライに使える。
#14以下のサイズのフックで2200か、2210のどちらを使うか迷うところ。浮力重視であればより細軸の2210になるだろう。
VARIVAS-IWI-S-2000
岩井渓一郎氏の御用達フック。上の画像は30本入り。
IWI-S-2000の用途と特徴
基本的にドライフライの汎用フックと考えて良いだろう。浮かせるフライにはすべてにわたって万能性がある。
パラシュート、高浮き系、カディス、ぶら下がり系と用途は広い。
また、ニンフにも兼用して大きなマイナス要素はないと思う。初心者のとき、フックを一種類持つとすれば、このシリーズで異なる大きさ各種を持っていれば渓流のフライフィッシング全般はすべてまかなえるだろう。
ベンド部の形状が独特で低重心になっている。これによってドライフライの安定した浮きに期待できると思っている。
軸の太さが2XFineと、2110よりも多少太めで頑丈な分、大型のニジマスなどにも安心。
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