ビーズヘッドの考察
river peak から新しく発売のタングステンビーズのリポート兼ねた話題。
ビーズヘッドニンフ(ジグニンフタイプ)
ビーズひとつにも製品の良し悪しがある
今までにいくつかの販社から出ているビーズヘッドを使ってきましたが、今回 river peak から発売予定のタングステンビーズヘッドは傑出して仕上げが良いです。
その仕上げとは、ビーズに開いている穴や溝の面取り。
それも、いわゆる「R面取り」として全く角(エッジ)がない状態になっています。
river peak タングステンビーズ どこを見ても角がない仕上がり
ビーズに開けられた穴や溝のカット部が鋭く角を持っているのはNG。ひどい物だと穴の周りにバリが残っていることもあり。
このバリによってタイイング中にスレッドが切れたり、またはフックのアイの位置にこのバリがあるならティペット切れの原因になります。
バリがある物は自分で仕上げ直すか廃棄しかありません。
上の画像はNG(粗悪品)の例
画像中、左手前の物は穴の周りにバリがあります。
右列の物は穴の周りの面取りがありますが、角を残したまま。これがフックのアイ側にあるとするなら、かかった魚が暴れるとティペットにストレスありな可能性。
この、角を残した面取りは、スレッドやティペットに対するストレスを考えず、単にフックのベンド部を通過させやすくするための方策かもですね。
この点、今回紹介する river peak のタングステンビーズヘッドは穴や溝周りに角がなく丸く仕上がっているわけです。
ビーズの溝について
溝付きビーズはフックのベンド部を通過させやすいのと、ジグニンフ用フックへの装着におすすめ。溝がないとTMC413Jなどのコーナー付きフックへの装着は難しいかも。
TMC413J のシルエットとビーズの位置関係
ビーズの装着例
ジグニンフというフライ
ジグニンフとは、いわゆるジグ(おもり付きの釣り鈎と訳するか?)がニンフの形になっているものと定義できるのだろうか。
詳しく情報を入手していないので個人的な感想になるけれど一応書いておきましょう。
ジグニンフは、TMC413JやTMC403BLJのようにアイの近くで45〜90度ほどシャンクを折り曲げたデザインのフックで作られることが多いようだ。
これは一般的なフックにビーズヘッドを装着して巻いたニンフに比べ、フックのアイ近くのアングル部にビーズを装着するため、水中姿勢がすこぶる安定している。
普通に置いても自立してしまう重量バランス
重量バランスとしてフックポイントが上にくる姿勢になるため根掛かりもしにくそうだ。
実は、普通のフックにビーズを装着したニンフは、意外にもフックポイントが下側にくるスイミング姿勢になりやすい。
また、これは聞いた話ではあるが、箱池タイプの管釣りで、フライを宙づりにする形のルースニングでは、このジグニンフタイプのフックアップ率は非常によし、いやこれ以外には考えられん・・・ということがあるそうな。