シマザキストレッチボディ(TIEMCO)
比較的新しいシンセティック・マテリアルの「シマザキ・ストレッチ・ボディ」のリポートです。
「伸びて発色の良いボディ用ヤーン」商品のキャッチコピーがこれ。
詳しい使い方はオフィシャルページをご覧いただくとして、個人的な使用感をリポートします。
商品解説を見て、とっさに思ったのがダビングボディのフライが簡単に巻けそうということ。
通常はスレッドにFLY-RITEのようなダビング材をよりつけ、それをフックのシャンクに巻きつけてボディを整形する。ところが、シマザキストレッチボディなら、それをフックに直接巻くだけでボディの整形が完了するという感じ。
シマザキストレッチボディ ライトオリーブとVARIVASフック2120WB #14
テンションをかけないとふわふわな感じ。
#14のフックと並べるとこんな感じ。テンションなしでこのような太さ。
シマザキストレッチボディーを実際に巻く
さて、素材の感じを例えれば靴下のゴム部分がほつれたときに出てくるやつ。ポリエステルか何かだろうか、FLY-RITEを長繊維にして縮れさせたものを束にした感じ。とにかく伸縮性があり、限界まで伸ばすとかなり細く、スレッドと見まごうばかりに。
ちょっとテンションをかけるとフックのシャンクと同じ程度に細り、もっと細くもなる。
この状態でフックに巻きつけてみると、ぺったんこに張り付いてしまい、そのまんま続けてもなかなか太りません。よって、かけるテンションで太さを加減するのがボディ整形のコツのよう。
強く引っ張ったままでは多量な巻きつけが必要になって作業がはかどらず、重量もかさむでしょう。ただし、固く巻いた方が吸水しにくいということもあり、そこは様々に妥協が必要。
ま、これはとにかく慣れだと思います。そして慣れていないと普通にスレッド+ダビング材よりも時間がかかったりもします。
また、元が引っ張れば細くなるという性質ですから、スムースなテーパーのボディーを作るのも力加減がかなり作用します。
下の画像がこの素材で実際にボディを巻いたもの。汎用パラシュートといった感じ。
斜め下からのアングル。ボディがちょっとデコボコしている。スムースなテーパーを作るには練習あるのみ。フックはVARIVAS2120WB #14 パラシュートハックルは2回転半程度で少なめ。
シマザキストレッチボディーのカラー
日本で使うであろうフライをカバーするだけのカラーを揃えているということです。これについては島崎さんのすることですから信頼はあります。
しかしながら、どうも単色でケミカルな色っぽく感じるのですがどうでしょう。現状、私は現物としてライトオリーブとフタバイエローしか持っていませんが、オフィシャルサイトにあるカラーサンプルを見るにつけ、もう少し微妙で天然っぽいカラーであって欲しいと思えます。
上のカラーサンプル画像はTIEMCOオフィシャルサイトより
追記:2016年11月 他に8色ほど追加されたようです。
この点、従来型のダビング材としてFLY-RITEは単色はもちろん、カラーのブレンドでナチュラルな発色をしたものが多く用意されているように思えます。
おなじみFLY-RITE 微妙でナチュラルなカラーが揃っている。
まあ、このシマザキストレッチボディーにおいてもユーザー側でカラーのブレンドはできるでしょうが、全体として色が濃いのです。
しかし、現実問題としてカラーに関して細かくこだわっても釣果には影響がないかもですね。
さて、今のところの結論としてこの素材を主流にダビングボディーを作るかどうか?ちょっと迷うところです。慣れれば早く、そして様々な応用もできそうではあります。
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