釣行記

天川管理釣り場2016年10月19日

今回はかなり悩む釣り。季節が中途半端な感じ。

場所:奈良県天川村管理釣り場
気温;午前8時頃  15℃ 午後 25℃
水温:未計測
天候:午前 晴れ 午後 曇り時々小雨 午後はかなり高湿度 風速0〜2m程度
釣果:10尾以上

天川管理釣り場御手洗トンネル上流

10月19日紅葉はまだまだ

もくじ

丹生トンネルのこと

天川村への道に新しく丹生川トンネル。なにやら工事をしているなと思っていたが、知らぬ間に立派な道ができていた。

天川村まで約12km地点に通った丹生トンネル付近

このトンネルができるまで、かつて下市町の一部では数百メートルは対面通行不可の部分があり、対向車があれば待避所で待つこともしばしだった。しかしこれが、自分自身にとっては日常から乖離した場所へ行くという儀式めいたものにも感じていた。

それからこの丹生トンネルができたことで残念なのは、丹生川上神社下社の前を通らなくなること。この神社には見事な枝ぶりの桜があり、季節にはそれを眺めながら通るのも楽しみだったのだ。

それが今や、離合を気にすることなく一気に天川村へ入れるようになった。

季節がわからずタックルが選びにくい

さて、ここのところの天川漁協のデータによると、ニジマスの釣果としてイマイチ。

人によると4尾、5尾とかという信じられない貧果である。ただしこれには実質的な釣りの中身(時間とかその人が何をしたかったかなど)まではわからないのでなんとも言えない部分ではある。

確かに僕自身とて前夜に用意しかけた天川管理釣り場用のフライを選びあぐねた。

夏がぶり返したようなこの陽気だと、もしかしたらテレストリアルは十分持つべきだろうとか、とにかく渋めらしいから沈め系を充実だとか。そうすると、フライだけでなく竿の方でも何を用意すべきか、それに対応するラインやリールといった諸々が芋づる式に選択肢として広がり収集がつかなくなる。

とは言っても、タックル的にはメイフライ系、テレス系、インジケーターの釣りを全てこなせる汎用の一本が中心。

そうして7'7"#3-4のグラス竿に#4ライン、そして4Xリーダー12fといったオールマイティーなセットに落ち着く。そしてドライフライに活発にアタックがあれば、#3ライン、5Xリーダー15fに切り替えという作戦である。竿を一本、そしてベストの後ろポケットにはドライ用#3ラインを巻いたリールを用意して出動すればよし。必要に応じて現場でリールを入れ替えるのである。

アタックするが1/2以上は乗らない(朝一ドライフライ)

さて、朝一は様子見だが午前8時の段階で気温15℃。カゲロウもトビケラも陸生昆虫もなんだって出てきていておかしくない。

だからして、どんなフライを投じるべきなのかさっぱりわからないのである。

見たところハッチもなしで、こんな時にはピーコックパラシュートである。どちらかといえば陸生昆虫系。真冬以外に使えるパイロットフライでもある。

さて、第一投はそのピーコックパラシュート#14をプールへの流れ込み、そのバブルラインに。

左からの流れ込み

ここのプールには結構大きな見えニジマス。最深部はかなり深く、推定3m。

強烈なスプラッシュライズを伴ったアタックがあったがまったく乗らず。その後反応なし。

その後、少し上がってニジマスが好きそうなとろい瀬に出たが、ここでも二、三の反応があるがどれも乗らず。

インジケーターの釣り(ニンフその他)

やはりドライはダメかと、ビーズヘッドヘアズイヤーをインジケーターで流してなんとか最初の一尾。ここまで、ラインは#4に4Xリーダー12f、5Xティペット6fを足したもの。ドライOKのニンフ対応のセッティングである。

最初のニジマス

25cmに満たないが、これでも十分に引きを楽しめる。これくらいで十分である。

魚のいそうなところを流すのはドライもニンフも同じ。しかしながらこの日は沈めて突然に状況が改善されるわけでもなし。

なんとなくだが全体的に魚が薄い。プールにスクールするニジマスの姿が非常に少ない気がする。

しかしこの管理釣り場でニンフを沈めると大型が出やすくなる。個人的には30cmを超えるような、ましてや40とか50アップなど釣れて欲しくはない。取り込みが面倒で時間がかかるだけである。

ビーズヘッドヘアズイヤーでとりあえずの一尾だが、後が続かず。見えるニジマスも無反応である。手堅くナチュラル系としてビーズヘッドなしのヘアズイヤーを流してみるがこれはダメ。

これは箱池管釣りの状況にも似ていて、何度も同じフライを流すと反応がなくなってしまうという状況。

トロ場

ニジマスがどこにいるのか、推定しにくい場所。

アワセ切れ

もういっそのことファンシーフライも使うことにしてラメ入りエッグをインジケーターで流してみる。そこそこ大きな魚影のあるところにこれを流すと、インジケーターが止まってバイトあり。がしかしこれでアワセ切れ。リーダーとティペットの接合部で断裂。アワセがちょっと強かった可能性もある。

グラスロッドでのアワセは竿が「どよん」としないように気をつけないと、思ったよりも不用意に強いアワセになってしまう。(で、これが発生したアワセだった)

ところで、僕はリーダーとティペットの接合にはエイトノットを使っている。満点の結束強度があるノットとは言えないまでも、普通のアマゴや、管釣りで釣れるであろうニジマスには十分に対応できていると思っている。が、しかし切れるときには切れる。もう少しノットの研究をしてみても良いだろう。

このアワセ切れがあってから、今日は沈める釣りは止めておこうと思った。沈める釣りではどうしてもヒットする魚の大物率が上がり、ティペット切れやファイト時間の無駄である。それにしても、先ほどのアワセ切れさせたニジマス、切れたティペットとその先にインジケーターを引きずって泳いでいる。不憫である。誰かに釣られてフックを外してもらって欲しいと思うばかり。

さて、ドライオンリーに決定したらラインシステムの変更。

  • ライン:サエンティフィックアングラーズLDL#3
  • リーダー:TIEMCO LDL5X 15f
  • ティペット:ユニチカ シルバースレッド2.5LB(6X相当)5f

昼飯に車に戻った時にリールごと交換とする。

釣りの昼メシ

ちょっと面倒だが、昼はできるだけ温かいものを食うように心がけている。僕の場合、釣りを始めると、と言うか、家で釣りの用意をしている時から「戦闘モード」に入ってしまい、神経が張り詰める(と言っても本人は全く苦がないが)。しかしその分、釣りそのものの途中から集中力を欠いてしまう部分がありげ。そこで少し落ち着いて昼メシを入れ、ちょっとしたリセットタイムとする感じだ。

そして何か物を食った気になるのはとにかく温かく調理されたもの。それで今回のメシは「カレーメシ」。

カレーメシ

「カレーメシ」(日清食品)というこれをスーパーで見つけたとき、もしや「カップライス」の再来かと思って期待した。カップライスはその昔かなり重宝したと思う。あれは意外に量があってそこそこ食える味ではなかったろうか。

しかしカレーメシを作ってみて、一度は落胆。カップライスのようなメシでなく、カレーにメシをぶち込んだ状態の物が出来上がる。かつてのカップライスのようにパサつかずにどろりとしているのだ。(いやそもそもが元祖のいわゆるカップライスじゃないからね)

あ、これはむしろそうだ、自由軒のカレーとして売り出したら手堅いニッチユーザーが付きそうな。(でもしかし正直言えば、本物の自由軒のカレーを特に旨いとは思わないけど)

さて、このカレーメシであるが、まずまず食える。ただし味としてはカレーというよりも1/3くらいはハヤシライスっぽくもある。ちょっと甘いかもだ。

午後ドライのみの釣りで悩む

さて、午前はほぼ晴天であったが午後になってから曇りだした。そしてドライに反応が良くなったのは確か。(時折の小雨も)

しかしそれにしてもミスバイトが多発する。スプラッシュライズして空振りとか、食えていてもバレるとか。今回の釣りでは十数尾は釣っているのだが、その三倍以上はバイトがあったと思う。

最初に釣れたのはパラシュートである。たった一回であるが大型のカゲロウ系が飛ぶのが見え、その汎用タイプのパラシュートである。大きさとして#14。

ピーコックパラシュートで釣れたニジマス

小さくても良く引く。これくらいのを多量に入れて欲しいものだ。

それから他にはもっと汎用性が高いピーコックパラシュート。これも#14。どちらも確かに出るには出る。しかしどちらも魚の口になぜか掛かりきらない。ミスバイト多発。

しかしこれはよくあるパターンだ。ここのニジマスは良く出て、そして掛からないというパターン。

ドリフトの不出来を疑いもしたが、それがなかろう時もミスバイトが多い。そして、特に今回はとにかく異例にミスバイトが多い!

ミスバイトの多いプール

底石が黒く見えるところが狙い目。ただし、ここはミスバイト多発地帯。

半沈み系パラシュートの妥協

さて、これまでに使った二種類のパラシュート系フライであるが、どちらかと言えば、ピーコックパラシュートのようなぶら下がり系の方が掛かりが良いように思われた。

なので、やはりフライの一部が沈んでいる方が食いやすいのかも知れないと考えるようになった。

管理釣り場のニジマスとフライについて

ところで管釣りのニジマスというのは、同じ場所でかなり叩いても、ありがたいことには釣れる時には釣れる魚だと思われる。これがあるので釣り客が多くとも、誰かの直後にその場所に入って簡単に釣り上げることもできる。

これは箱池管釣りでよく体験するが、その時に釣れるルアーやフライを見せれば、釣れないルアーやフライを引きたくられて黙っていた魚もすぐに反応するという感じてある。また、ちょと時間を置けば、魚の気分もどこかでリセットされることもある。

このことは天然河川の管釣りでも変わらない原則があるように思われる。

だから、攻め方だけが要点である。フライの場合はとにかくフライのチョイス、それを使うタイミングなのである。先行者の有無とか、現状でのハッチなどは二の次と考えても大きく外れない。

それから、管釣りのニジマスがフライを食い損ないやすいという習性があるような気がしてならない。もしかすると、彼らは何代にもわたってペレットを食い続けており、天然状態で流れてくる虫を食うという経験に乏しいからフライを食えないのではないかと思ってもいる。

ニジマス

十分すぎる大きさ。石の多いエリアでこれに引かれると手こずる。

出るフライ、掛かるフライ

さて、半沈み系パラシュートでなんとかなるかもという思いに至るが、いや果たして、とにかくもっと出る、またはもっと掛かるフライが他にあるのか?という疑問もある。

あるポイントでのこと、そこはパラシュート系で良く出て掛かりにくい魚が多数潜んでいるらしいということがわかった。

半沈みパラシュートでなんとか釣るには釣ったが、まだミスが多いのだ。感心するほどよく出るが乗らない。

そこで半沈みでなく、完全高浮き系のフライを使うとどうなるかを試してみた。CDCカディスにドライシェイクをたっぷり含ませ、ドリフトも完璧にすると、出るわ出るわ!バッカンバッカン出る!

ニジマスのポイント

しかしながら、これが五連発出てその五回ともに「全く」乗らない。見事に乗らない。そしてそれから沈黙である。ただ、先に書いたように沈黙を破るには方法があるはずだ。ここで場を休ませる意味でも一服しよう。

さて、まず、今は「高浮き系は掛からない」ということである。しかし、魚はCDCカディスに興味深々である。ところがここで間違ってはいけないのは、フライが高く浮いているかどうかなど、魚にはわかってはいない可能性があるということ。すると、条件として他に考えられるのは、とにかく「パラシュートタイプでない何か」には良く出るということは間違いない事実である。

高浮きだからよく出るのか?パラシュートよりCDC系のボワっとしたシルエットが良いのか?そこは今のところ謎である。

そうすると、フライの選択肢としては掛かりのためには「とにかく沈む部分があって」そしてバイトを誘発するためには「パラシュートではない物」というのを候補として挙げることができるだろう。そしてできるなら、沈む部分が多い方がニジマスに食いやすいのではとも思い至る。

クリップルという選択

そうして結論として選ぶべきは「沈む部分ができるだけ多いパラシュート以外のドライフライ」ということになった。

沈む部分が最も多いドライフライとは、ズバリ、あるデザインのクリップル。メイフライ系で水面羽化失敗の最中を模したフライである。いやまあ、羽化の失敗かどうかなんて魚にはわからんだろうが、一応そうなっているフライである。とは言ってもイマージャーとどこがどう違うのだという感じ。

CDCクリップル

上の画像はCDCのインジケーター部以外は完全に水没するタイプ。こいつはかなりな部分が沈むぜ!

このフライは渋谷直人氏のクリップルパターンをそのまま踏襲している。

ちなみに、CDCを使った半沈み系として最もシンプルなのは一年ほど前に紹介した「竹田1号」であろう。しかしこちらはクリップル(ないしはイマージャー)に比べて水中部分のアピールがちょい弱め。それでもバイト下手なニジマスには効果的であったと思われる。

竹田1号

汎用半沈みCDCフローティングニンフ 竹田1号

CDCを使ったフライについて

CDCをウイングやインジケーターに持つフライは視認性や浮きが非常に良い。また意外に空気抵抗が少なくて投げやすくもある。

しかしながらCDCのフライは釣り上がり系や「よく出るが乗らない」時には使用を躊躇してしまう。

と言うのは、石が複雑に絡んだエリアでの釣り上がりはリーダーが水に揉まれて強烈なドラッグにさらされることがある。そうなるとフライが沈んで水流を受け、CDCが完全に濡れて再処理を迫られることが多いこと。

そして「出るが乗らない」時に同じくフライが水中で揉まれてCDCが濡れ、ことによっては魚のヌメリが着いてしまってこれも再処理を迫られる。いずれにしても大変手返しが悪いのだ。再処理はともかく、ことによってはフライ自体の交換になることもしばし。

また本日の午後のように湿気が多いと、再処理時のCDCは乾きにくくじれったい。

このような事情から、ここ一発という時でないと使いたくないのがCDCを使ったフライである。ライズ取りとか、サイトで仕留めたい一匹がいるとかいう場合以外は正直使いづらい。

複雑に石がからんだポイント

石の多いポイント

上の画像のように、こうした石の多いポイントではフライを流れに取られやすい。走る魚に対してはランディングも難しい。この画像を撮影した立ち位置がそのままキャストの立ち位置である。すると手前にある石の間を流れる水にラインやリーダーが取られることしばし、ラインさばきが難しいポイントでもある。

石の間の流れは強い。特にロングリーダー&ティペットの釣りでは難しくなる。ロングリーダーによってドリフト時間を稼げるが、その間は確実に何らかのメンディングをし続けることになる。それに失敗すると、リーダーが見事に石の間の強い流れに取られる。すなわちフライが沈んでCDCのフロータントが流れやすい。そればかりか、リーダー&ティペットが石の隙間に絡まったりでろくなことにならない。

ここ一発のクリップル

さて、残り時間30分程度となる。考えあぐねた結論がクリップルであるが、これは常識的にはマッチ・ザ・ハッチとして使いたいフライだろうと思う。だって、カゲロウが羽化に失敗している「最中」を摸したフライですぜ。

しかしながら、本日はそんなハッチはほぼない。飛んでいるカゲロウ系は一匹しか見ていない。

だからクリップルを使うと言ってもそれは「掛かりやすいかも知れない」という物理的な形のみに着眼している。

いや確かにだ、管理釣り場でのニジマス釣りは、ハッチを見るより手を替え品を替えという方が釣果に繋がるように思われる。それが証拠にファンシーフライやルアーで釣れているではないか。それに、彼らが実際にハッチしている虫を食おうにもそれが下手ではどうしようもない。

そして残り時間30分だから「ここ一発」と考え、面倒さから使用をはばかったところの、CDCをインジケーターにしたクリップルを使うことにした。

出た!そして一発で乗るクリップル

結論としてクリップルの選択は正解。バイトミスが嘘のようになくなったのである。

本日、このフライは「出れば確実に乗る」フライであったと思う。バイト下手なニジマスが多い日、フライの選択はどうするべきか?これに一つの指針ができたかも知れない。

本日の最大ニジマス

30cm程度。広いプールならともかく、複雑に石が入り組んだところでこのサイズはかなり厳しいランディングとなる。

前から薄々はドライフライを使うなら「高浮き系」より「半沈み」が掛かりの点では有利ではないかと思って疑えない状態にはなっていたが、本日はそれがより確信に近づいたと思う。

ただしかし、先にも書いたようにCDCのクリップルではメンテが大変である。もしかしてCDCである必要がなければ、CDCを使わないクリップルを用意すべきだと思う。僕の予感としては、浮かせる役目はCDCである必要性はない。

さて、これが試せる次のチャンスはいつだろうか?それはちょっとわからない。

天川管理釣り場とろい瀬

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